アニメ映画「この世界の片隅に」


 アニメ映画「この世界の片隅に」がロングラン上映されているという。ロングランは宮崎駿の「となりのトトロ」以来で、昨年7月に公開された「シン・ ゴジラ」より入場者数が多いとのことだ。

 
 第二次世界大戦の広島の呉が舞台で、市井の人々の暮らしを描いたもの。
戦争は人々が営む日常に音もなくしのび寄り、暮らしをていねいに生きている人々を巻き込んでゆく。その怖さと恐ろしさはきな臭くなってきている現代にも通じる。
 人々の暮らしを奪う戦争を、日常を描くことで伝えることは戦争そのものを描くよりもリアリティがあると思う。


 途中で資金が乏しくなり、多くの人たちが呼びかけに応じて映画は完成したそうだ。平和を願う人々がこの映画を支えていると思うと心強い。映画館に足を運びたいと思っている。
 

この世界の片隅にhttps://youtu.be/jjDfKLdfWhI


 昨年の6月に広島の原爆記念館を訪れ、被爆者の話を聞いた。一瞬のうちに7万人が焼かれ、1945年までに14万人が亡くなったという。多くの人々が水を求めてこの川に飛び込んだのだ。