王さま気取り


 緑色のクッションカバーをかぶって王さま気取り。
これは札幌美術学園一代目の園長、お爺ちゃん先生がお孫さんを描いたもの。二代目のお父さん先生も素敵な絵を描かれる。いまの園長先生は三代目にあたり、描かれたお孫さんは園長先生のお兄さんだそう。玄関に貼られているポスターを眺めるとほのぼのした気持ちになる。


 「油彩は描き直しが出来る、と安易に考えてはいけない」とおっしゃっていたそうで、「あれ?なんだか変じゃん?」といつも消してばかりいるわたしには耳が痛い言葉。


 美術大学編入学試験を受けようか、どうしようかと迷いながらも準備を進めている。
昨年の今頃は大学院への進学を考えていたのに、この変わりよう? いつも行き当たりバッタリのキリギリス暮らし。タイで日本語教師をしていればこの先食いっぱぐれることはないのに、またもや貧乏生活に突入しようとしている。
 

 「葬式代残してたんだけど、美大に行くことにしたから」と息子名義の預金に解約のサインしてもらった。息子はなんにも言わんかったわ。ーーーもう、諦めたんかね?