クロッキー バレリーナ


 クロッキーの特別授業があり、休みなのに札美に出かけた。
人体を10分で描くなんて、そんなマジシャンみたいなことできるの? いったいどう描くわけ? とYoutube を検索したら、ありました!


 デパートで行われた、プロのデモンストレーションを見ながら要点をチェックして、それを真似ることにした。それぞれアーチストによって描き方は違うんだけど、コンテや木炭を使ったものを採用することに。
 陰影からボディを捉え、その上にアウトラインを引くのだったら10分で間に合いそう。陰影は2センチくらいの木炭を横にして面で捉え、その上に線を引いていったら、なんとか形になるんじゃない?


 いつものアトリエには30人以上が集まった。ほとんどが美術大学受験の高校生で、その中に社会人らしき若者が数人いた。
モデルはバレリーナで、練習用のコスチュームでポーズを取ってくれる。バレリーナは筋肉がついているので、重心がどちらの足にかかっているかわかりやすい。頭と腰、そして足の位置で中心を決める。10分ポーズを数回し、休憩したあとで5分ポースを数回行ったが、5分なんて、あっという間で、ボディラインの陰影と当たりをつけるだけで終了となってしまう。スケッチブックをめくる時間も惜しかった。


 木炭デッサンを始めたばかりで、炭の扱いに四苦八苦していたが、木炭は短時間で存在感を表現するのに最適だと思う。始めての楽しいレッスンだったわ。