「今日という日は贈りもの」ナンシー・ウッド


 この本は、ひと昔前に話題になった「今日は死ぬのにもってこいの日」の第二作目。最近知り合いになったカルチャースクールの友人が貸してくれた。アメリカのニューメキシコに住む著者が、自然と共に生きるインデアンスピリットを詩的な文章で紹介している。


 今、世界は何かがおかしい。大国の大統領が政治政略にツイッターを使いお互いをけん制し合う。自国愛を丸出しにした政策は世界の国々を巻き込んでいる。若者たちはスマホ片手に声の聞こえないコミュニケーションに夢中で、通勤でも食事中でも、どこでもサイトを開いて、目の前にいる人と話すこともしない。

 
 アメリカインデアンの叡智はすべての生き物にスピリッツが宿り、調和と意味と承認が与えらえているという哲学的な思考で日本のアミニズムに似ている。自然の中に満ちている宇宙やその素晴らしさをたたえている。


 そして、人々は単純なものに飢えている。自然のなかで五感を使って、生きていることを実感するのはいいのかもしれない。
 もうすぐ草木が芽吹く。みんな外に出て小さな春を見つけましょう〜♪