片岡球子展&キャッチ・ザ・カラー 近代美術館


 10数年ぶりに近美に寄ったら、「片岡珠子展」をしていた。
チケットを買おうとして、「学生600円」が目に留まった。ーーーえっ、学生って半額?
 そこで、「この学生証は使えますか?」と美術学園の学生証を見せると、なんどもひっくり返してみていたが、学生のチケットをくれた。ーーーやったぜ!学生証が役に立ったのはニューヨーク以来だ。


 片岡珠子の日本画はエネルギーの塊みたいにダイナミックで、元気なときじゃないと観れない。
画面いっぱいに色が爆発して、整理しないと体が拒否反応をしてしまう。
 年代順に展示していて、最後の富士山の絵が一番よかった。直線の地面にそそり立つ三角形の真っ赤な富士山。その左に同じ色の太陽。単純なフォルムだがインパクトがある。


 常設展の「キャッチ・ザ・カラー」は展示した作品の中から色をを見つけだしてる。
浮世絵から日本画現代アートまで、さまざまなジャンルの作品のなかの色が面白い。見ている人も学生らしき若者が多かったね。


 形は写し撮れても、色を映し撮るのは難しい。色は永遠のテーマだろうね。




この作品は、上の写真の作家・井上まさし氏が円山小学校の3年生に色のイメージの課題を与えて制作したもの。色のコンポジションが素晴らしい。