歩き人ふみさんの誕生会


 今月末に世界歩き旅に出るふみさんご夫婦の家族の誕生会に招かれた。
カメラマンのお兄さんご夫婦がタスマニアから戻って札幌で暮らすことになり、お母さまは嬉しそう。お嫁さんがわたしの著書「世界のてっぺん...」をお母さまに朗読してあげているとのことで、まあなんとやさしい! お母さまは道南の地名に詳しく、方言も知っているので驚いた。


 聞くと、子供たちが小さい頃にご主人の転勤で松前に暮らしたことがあるという。
わたしは松前江差との中間にある村で育ったのよ、とウニアワビをたらふく食べて育ったとローカルな話で盛り上がった。


 お兄さんは長年暮らしたタスマニアから戻ったばかり。タスマニアでは山歩きをしていたそうで、自然に詳しい。
今、タスマニアで問題になっているのは木の伐採で、巨大な自然林がチップにされて日本に輸出されているのだとか。日中は目につくので夜にトラックで運び出していると聞いて、言葉に詰まった。
 巨大な木には魂が宿っているように思うのは日本人だから?木が再生されるには長い月日を必要とする。なんともったいない、と思う。


 そして、タスマニアは暖炉なのだそう。北海道と同じくらいの面積で、人口が少ない(51万人)とはいえ、暖房のために消費される樹木は莫大だという。木の方が安いからだそうでマキストーブの魅力は自然保護の面から見ると我慢した方がいい、と思った次第。


 ふみさんの歩き旅の話や、あれやこれやで話が尽きず、気が付いたら夜も更けてしまっていて、はじめてお邪魔したお宅なのに失礼なことでした。