JFセミナーin BKK


 帰国まえに、バンコク国際交流基金セミナーに参加した。
テーマは「大学日本語教育第二言語習得研究:自立型学習者をめざす」講師:宮崎里司 で、教えるためというより、自分が語学を学ぶための参考になると思い参加した。それに教師仲間に会える楽しみもある。
 日本語教師にとって、情報交換をすることは大切だ。アイデアを頂いたり、アドバイスをしてもらうことも多々あり、一人善がりな教え方にならないための重要な場になっている。


 宮崎氏は外国人のお相撲さんが日本語を取得する過程を研究し有名になったそうだ。
学校は先生がいて、教科書、辞書を使うが、力士はこの三つを使わない。日本語の先生は相撲部屋の女将さんで、会話は日常の練習と生活から学ぶ。最初から敬語を覚えるそうだ。


 語学の取得は学校以外の活動が重要なのだということだ。
3年生のビックさんは、入学したときから日本語でコミニュケーションができた。「どうやって覚えましたか?」と尋ねると、アニメーションで覚えたという。いまは、日本語の同人誌を読んでいる。「作文」の授業では、いつもA4のレポート用紙2枚の作文を書いてくる。文章のまとめ方が上手なのは、よく文を読んでいるからだと思う。今月、日本語能力検定試験2級を受けたが、どうだったろうか。


 もう一人、スリンの高校生が2年生の時、日本語に能力検定試験2級に合格したと聞いて、驚いた。
「どうやって勉強したの?」と尋ねると、「you tube で勉強しました」とのこと。日本語の勉強を始めて2年くらいで合格している。ーーータイ人の日本語教師でも2級を持っている人は少ない。


 そして、今回のセミナーのパートナーがタイ人のJF職員で、訛りのない日本語で話し、目を閉じたら日本人だと思うくらいだ。「日本で勉強しましたか?」と尋ねると、「ええ、1年半勉強したんですよ」とのこと。家にいるときはテレビをつけっぱなしにしていたそうだ。


 要するに、語学は学内ではなく学外で学ぶもの。そして、モチベーションだね!という結論に達しました。