「言の葉の庭」深海誠

 週末、生徒が帰省しネットの繋がりが良くなるので、授業の準備のための検索をする。
日本文学のアニメーションを探していたら、勝手におすすめされたアニメが「言の葉の庭」。この映像は誰かに似ている?と思ったら、数年前、生徒のために買い求めた「約束の場所」の監督、深海誠だった。いま「君の名は」が空前のヒットなんだとか。


 彼の作品は、光線や雲の動き、空間の広がりが心地よい。ーーー時間を感じるんだよね。
元気に立ちあがる夏雲。夏から秋にかけての空の色や、日ごとに冷くなっていく銀色の雨しずく。自然界そのものがアートだから、それを切り取り、物語の背景というより背景に気持ちを語らせる作家は珍しいんじゃないかと思う。


 日本にいるとき、キッチンの小さな窓から、いつも夕焼けを見ていた。
刻々と変わる空の色を友達と共有してたね、「みたみた?今日の色は素晴らしい!」ーーーって。