スピーチコンテストの練習


 教育実習の4年生が忙しいので、と中学生が二人でやってきた。
二人は挨拶くらいの日本語しかできないので会話が続かない。練習した注意事項のメモを渡して、学校の車が迎えにくるまで、折り紙をして遊んだ。ーーーちょっとシャイで、超〜かわいい。


 いままで、自分の子供以外にかわいいと思ったことはないのよね。
それが、50代にして大学に入学し、自分の子供よりはるか年下のクラスメートと机を並べて勉強し、いまどきの学生もかわいいじゃん!と思い、よく一緒にご飯を食べた。
 おかげで、タイの中高一貫校に赴任して、猿山集団のような子供たち相手に日本語を教えて、「かわいいわ〜!」と思える余裕がありましたね。

 帰国した際には、小学校の教師をしている友人のところへ授業参観に行き、「まあ、小学生のかわいいこと!」日本の小学生はおしゃまで、よく頭が回る。5、6年生だと、タイの中学生のようだ。


 タイの中学生は幼い。兄弟姉妹も少なくて、二人くらいだ。カンジャナスクールの生徒は一人っ子も多かった。
 タイは中高一貫校なので生徒数が多くて3000〜5000人くらいだが、カンジャナスクールは全寮制の私立学校なので650人でクラスの人数も少なく、30人くらいだった。日本語は中国語との選択なので、クラスはその半分の人数だ。語学を教えるには良い環境だったと思う。その代わり、高校生は4クラス合同なので60人以上になった。
 ーーー生徒を見てたら、やんちゃなカンジャナの生徒たちを思い出した。


 人でも動物でも優しく接すると穏やかに育つ。特に未来を担う子供たちに愛情をかけてあげることは大切なことだ。