送別会


 お隣さんから、教育学部で送別会をしてくれることになったからと誘われた。
てっきり夜だと思っていたら、授業中にお二人が顔を出して、「えっ、いま?」と聞くと、ランチの会食だそう。
「ちょい、待って。10分で終わるから」とスピーキングテストを終わらせタイレストランに出かけた。


 学部長と彼らの同僚が10人ほど集まり、久しぶりに美味しいタイフードにありついた。
デビッドに「これ、シェアしなくていいの?」と聞いたら「大学で払うんだよ」とのことで、大変ご馳走さまでした。


 ミックが「送別会してくれると言ってたけど、話だけよ」と言っていたので「そうね、リップサーブスかもね?」と話していたら、ちゃんとしてくれましたね。そして、学長に挨拶するためにアポイントメントを取る、と言われて、二人は急遽我が家に泊まることになった。


 翌日、チャールズは襟付きのシャツを買いに行き、ミックには黒のスカートを貸して、同僚からの連絡を待っていたのになしのつぶて。コンタクトも取れず、直接秘書に会いに行ったら「その必要はない」と言われたとか。ーーーなんだかなぁ....と思う。


 あと、1週間でアメリカに旅立つ。
空っぽになった部屋を掃除しながら、「楽しかった日々」を懐かしんだ。