マットレスどろぼう!


 電話がこわれたのか、新しいシムを入れても使えないので、大型スーパーに行った。戻ったら、なにやら寮が騒がしい。
新しい寮が完成して、そこに女子が移動し、ここの寮には男子が入るとのことだ。一部女子も残るとのことで、男女同居の寮になる。
 ミックが「来年は、女の子のお腹が大きくなるんじゃない?」と冗談を言って、「そうかもね」と笑いながら部屋のドアを開けたら、来客用に離したベッドのマットレスがない! 
 ーーー留守中に勝手に部屋にはいるなんて、どゆこと?


 舎監の先生に文句を言いに行ったが、のらりくらりとかわしてラチが上がらず。
「第一に、なぜ、ことわりもなしに、わたしの部屋の鍵をあけて入ったのか? 失礼だし、セキリティが問題だ!
 第二に、外国人教師の部屋はベッドを二つ並べてダブルベッドにし、マットレスを2枚重ねて使っているのに、なぜわたしの部屋のマットレスだけを持って行ったのか? 
 第三に、わたしはゲストのためにベッドを離してシングルベッドとして使っている。マットレスがなかったら、友人や娘がきても泊まれない!」と怒った。


 すると、理由はこうだ。
「ここは大学の寮だから、身内も友人も泊めることはできない。その人たちにはホテルに泊まってもらってくれ。マットレスはなしだ!」

 そこで、わたしゃ、啖呵を切りましたね。
「いいかげんなことをいうんじゃない! 明日、校長に確認を取るから!」ーーーこういうとき、大きな声が出るのはありがたい、日頃教室で鍛えられているからね。


 しばらくして、ドアをノックするので開けると、舎監がマットレスを持って立っている。
「これを使って」と差し出したのは、外に捨ててあったビニールが破れ、スポンジがはみ出したマットレスで、泥まみれだ。
 ーーー人を馬鹿にしやがって!.....呆れて言葉が出てこない。


 なんなんだろうね、この大学は。あちこち学内にビルを建設中だが、古い校舎は手入れされることなくボロボロだ。あてがわれた教室は椅子もそろわず、プロジェクターもなく、それにエレベーターが焦げ臭い。時々閉じ込められるんだとか。そんなものに乗りたくないので、重いプロジェクターとスピーカーを担いて5階まで階段を上がる。ーーー山で鍛えておいてよかったわ。


 腹が立って眠れないから、志の輔の「みどりの窓口」を聴いた。なんど聴いても笑えるね。ーーー笑ったら怒りも収まってよく寝くれました。