有元利夫展 芸術の森美術館


 週末は雨の予報なので、思い切って芸森に出かけた。
足は自転車。自宅から芸森までは1時間強かかる。時差ぼけの頭で自転車は乗りたくないなあ、とか。暑いしなあ、とか思い出かけるのを先延ばしにしていたのだけど、最近心の片隅にある、スペインのサンチャゴ巡礼のことを考えたら、「北海道の暑さなんて、けっ!ってなもんよ」と、タイヤの空気をチェック。芸森に行けなくて、サンチャゴ巡礼はできないぞ、と気合を入れましたね。



 素晴らしいお天気で朝から暑い、大丈夫かなぁ....まあ、ダメなら真駒内からバスに乗ればいいや、と軟弱。行きはずっとゆるやかな上り坂なのでしんどくて、汗だくになって無事に到着。
 有島邸でクールダウン。いつも思うんだけど、緑映るこんな部屋で読書したら、極楽でしょうね......。なんで、わたしはタイで日本語教師なんかしてんだろう?と思う。



 お目当の有元利夫展は平日なので、人も少なくゆっくり楽しめた。
イタリアルネッサンスの渋い赤、くすんだターコイスブルー、グレイに近いピンクなど、色合いが美しい。
彼は旅行した際に岩から顔料を作り、画布をこすったり、色を重ねたりして好みの色を作り出していたそうで、風化したような色合いがなんとも心を落ち着かせてくれる。そして、絵に添えられた文章を読んでいるとバロック音楽が聞こえてきそうです。



 帰りは真駒内の裏の新緑の道を通り、西岡方面へ回り道。こちらも坂で炎天下自転車を降りて歩くことに。大汗かいて、時差ぼけもすっかり治りました。ーーー素敵な一日に感謝!