帰国


 マドリッド空港へ2時間前に着くように家を出たら、地下鉄が閑散としている。入り口にストライキの告知の看板があるけど時間がない。1週間前も高速鉄道ストライキで大変だったのに、また?と思うが結構頻繁にあるみたいね。
とにかく、空港に行かないことには!最悪はタクシーでと言っていたら電車が来た。
「おお〜、ラッキーじゃん!」と乗り込んで、電車の中でエレナがストライキの時間を調べてくれたら、7時からとのことで、ギリギリセーフ。送ってくれたエレナは途中で引き返した。



 最近お世話にな っているコリアンエアー。
お隣はビジネスマン風の二人の韓国人で、「リック上げましょうか」と親切だ。韓国人の男性は親切な方が多い。

 懐かしい映画「ドクトルジバゴ」3時間半の大作を二度観た。
凍てつくロシアの大地、革命家のララと恋に落ちる医者であり、詩人のジバゴの壮大な物語。
内容はすっぱりと忘れていて、はらはらドキドキしながら一度観て、言葉がよくわからなかったので続けてもう一度観た。もう、頭のなかはララのテーマ曲に占領されてしまい、ロシアの大地にいるような気分になった。


 それにしてもこれだけのロケを行うには相当なお金がかかったんじゃないだろうか......。
窓ガラスの氷紋の美しさ、春の水仙の輝かしさ、細い白樺林の新緑の芳しさなどバラライカの音色とともにすっぽりと魅了されてしまった。


 ソウルで乗り換え、また三回目のジバゴを観ながら、ララのテーマ曲とともに千歳空港着。