三岸好太郎美術館


 久しぶりに三岸好太郎美術館を訪ねた。
知事公館の敷地にある美術館は新緑が美しい季節。ここは忙しく仕事をしていたころの憩いの場であった。併設している喫茶店「きねずみ」も変わらず、昔の佇まい。街中なのにゆったりとした静かな時間を過ごせる。


 三岸節子の赤は好太郎の赤と違う。好太郎の赤はジョットのフレスコ画のように落ち着いた色彩なのに対して、節子の赤は燃えたぎる血のように鮮やかだ。それは大変だった二人の生活を思わせる。


 今回、神戸で三岸節子展を見て、彼女が『好太郎は天才だ』と言った意味がわかった。
それは蝶の絵で、夫婦で同じ蝶を描いているが好太郎の蝶は何かが存在する。なんだろうね.....。