セミナー in コンケン大学


 週末、コンケン大学で開かれた大学の報告&勉強会のセミナーに参加した。
シーサケットのラジャバット大学は町外れにあるため、バスのチケットを予約するのもステーションまで行くのも大変だ。


 第一の問題。金曜日の夜にコンケンに戻る院生の車に便乗する予定が用事があってキャンセルに。
町中に住んでいる日本語ボランティア教師の方にチケットの購入を頼んだら、勘違いで2週間後の高校教師のワークショップの日のチケットを買ったことが判明。あわてて、朝、ステーションまでチケットを持ってきてもらうことに。


 その次にまた問題が.....。
大学と町との中間に住む同僚に、出勤簿のサインのあとで送ってもらう算段をしてたら、前夜にパンクしたという電話が入った。
 当日の朝、1時間半まえにタクシー予約の電話を入れたのに、車がないという。ーーーほんとかいな?近いと嫌がるのだ。
 わあ、どうしょう? とっさに男子寮に住むカンボジアのニコ君に「バイクある?」と電話したら、持っているとのことで、バスステーションまで送ってもらうことに。
 すぐ来てくれて、バイクの後ろに乗って「ゆっくりね、ゆっくり!」と指示していたら、校門を出たところで、なにやら嫌な音が......?  パンクだ。「うっそ〜!」



 どうすりゃいいんだ。ヒッチハイクしようと指を立てても誰も止まってくれない。
目の前のシャッターを閉じてるお店をガンガンと叩いて、「ちゅあい、どあい!(おねがい、たすけて)」と叫んだ。
 なにごとか?と思ったのか、裸のおじさんがシャッターを開けてくれた。「ちゅあい、ぱい、ぼーこーそー!(バスステーションまでおねがい!)」と頼んだら、眠そうな声で「だ〜い.....(OK)」とシャツを着た。お店の中に入れてあったバイクを出し、無事にバスステーションまで送ってもらうことができて、やれやれ。
 バスステーションで、ボランテア日本語教師の方からチケットを受け取り、当日の便に変更してもらい無事にコンケン行きのバスに乗ることができましたね。



 ところがまだ問題が....。5時間以上もかかって到着したコンケンのバスステーションはいつもと違い、がらんとしている。
「ここはどこ? コンケン?」と聞くと、そうだという。「コンケンにはいくつバスステーションがあるの?」と尋ねると「三つ」とのことだ。どうやら、三つ目のバスステーションに到着したらしい。仕方がない。まためんどくさいバイタクの交渉をして、待ち合わせ場所のセントラルワールドのショッピングモールまで送ってもらった。


 そして、最後はセミナーの準備で忙しい友人を1時間以上待つことに。
 ーーー日本では考えられない辛抱強さ。なにごとも時間が勝負の世の中で、こんなアクシデントは、気転と辛抱強さを学べるいい機会なのかもね。