いろはうた


 俳句の授業のまえに、七五調のリズムの練習をした。
       いろはにほへと ちりぬるを
       わかよたれそ つねならむ
       うゐのおくやま けふこえて
       あさきゆめみし ゑひもせす


       色はにほへど 散りぬるを
       我が世たれぞ 常ならむ
       有為の奥山  今日越えて
       浅き夢見じ  酔ひもせず

<意味>

「匂(にお)いたつような色(いろ)の花も散(ち)ってしまう。この世(よ)でだれが変(か)わらないでいられよう。いま現世(げんせ)を超越(ちょうえつ)し、はかない夢(ゆめ)をみたり、酔(よ)いにふけったりすまい」と、仏教的(ぶっきょうてき)な無常(むじょう)を歌(うた)った歌


 
  22名中、3/2の生徒が暗記できた。

タイの生徒は経典を諳んじているので、わりに簡単に暗記する。でも、諸行無常の意味が理解できたかどうかはあやしいですね。

 そのあと、俳句の決まりと季語を説明し、芭蕉の例をあげて、俳句のイメージの絵を描く。

    ーーー古池や蛙とびこむ水の音ーーー

 自分のテーマを決めたら、今度は逆に情景をイメージし、言葉を選び五七五調に収めていく。その情景の説明ができて、読んだ人がイメージできることが大切だと教える。



  枯れ蓮の 折るは折れて 春の水

  鈴虫や 闇に音色が すいこまれ

  月光の 満月の夜は 美しき(哉)

  元日や 山明けかかる 雪のなか

  朝の陽に 花びら開き きれいだな

  ランドン花 色とりどりの たのしさよ



 ーーー季語が難しいけど、なかなかなものだと思いません?