環境整備第六弾


 暗い部屋は電気をつけても暗く目が疲れる。自然光に勝るものはない。
考古学の実測をしていたときも、課を移動するたびに窓側の席を陣取っていた。一日中方眼紙を見つめているので、窓の外を眺めないと目が近場でフィックスしてしまうのだ。


 そこで、光を求めて洗面所に読書コーナーを作った。
寮の集会所に積み上げてあった壊れたテーブルを勝手に拝借。金たわしで磨いて角に赤いテープを貼った。洗面所はドブ臭い匂いがするので簡易シンクの排水ホースの隙間をビニール袋で塞いだ。匂い消しに石けんを置いて出来上がり。


 先だって、ロッカーを部屋の真ん中に移動し、ベッドルームと仕事コーナーに分けた。これで、スペースが出来たので、学習机を二つ並べて作った食事コーナーを真ん中に移動するとパ—ティも出来る。冷蔵庫の隣りにはキッチン用具テーブルも拵えた。
 ーーーははははは、完璧じゃん!


 で、ここのところ授業がなかったのでお隣さんと行ったり来たりしてご飯を食べている。ミュークがアパート見つからなくてもいい、Makiがいるから」と言った。お隣さんご夫婦は彼女が喘息持ちなのでアパートの申請をしているのだ。
 ーーー嬉しいね、でもいなくなったらどうしょう........。