ルームシェア?

カンボジアの生徒が「マキ先生とルームシェアしたい」という。
聞くと、寮は一部屋に四人で住んでいて狭いんだそうだ。朝なんか準備するのがたいへんとのことで、一人で住んでいる先生のところがいいというのだ。


 そういわれてもねえ......同情するけどね、部屋は10畳ほどしかないから、わたし一人だって狭いのだ。
仕事机を置いて、ベッドを二つ並べたら仕切りのロッカーの後ろはドアなんだな。ドアを開けたらベッドがまる見えなのでドアの前に仕方なくロッカーを置いている。生徒たちの部屋には4つのベッドが入っているから、歩くスペースがないくらい狭いだろうね。そこに六人も詰め込まれることがあるとか。


 シェアしたとしても、シングルベッドを離して置くスペースはないので、毎日ダブルベッドに生徒と寝るようなもんだわね。プライバシーもなにもあったもんじゃない。
「ごめんなさい、シェアーはできないのよ。部屋で仕事してるからね」と断った。残念そうだったけど、仕方がなかった。




 そして、今日は2回目の給料日。
2ヶ月無給で働き、先月分がようやっと数日前に振り込まれたが金額が足りない。それで学部長に再度文句を言って、改めて契約をする事になった。足りない分は今月の支給日に一緒に支払うとのことだったが、支払い明細書を見たら、またまた足りんじゃないか!
 なんということか.......。こんなにまでして働かなくてもいいんじゃないかと思えてきて「喝〜!いいかげんにしろ!」と捨て台詞を残して、さっさと荷造りしようかと思った。



 そして、こともあろうに前任の教師の支払い明細書があった。はて、誰が彼の給料を頂いているんでしょうね。なにがあっても驚かないよ、ここはタイ。
 救いは隣りのカップルで「なんじゃい!」と顔を合わす度に熱り立っている。