うち上げ

  タイ語講習の打ち上げ会があり、面白いお寺に参拝した。
巨大な馬の足の門をくぐり、これまた、巨大な牛に引かれた荷車のお寺で、博物館も兼用している。


 そのお寺でのこと。
年老いた女僧の前を通りかかったニコ君が、なにやら話しかけられて立ち止まりました。
わたしはそのまま素通りして彼を見ていたのですが、尼さんの前に跪き手を合わせ祈り始めました。
 あら、まあ、なんて心やさしい子なんだろう......と思っていると、彼はなにごともなかったように走ってきましたね。たぶん、日常的な行為なんだろうと思います。


 お寺を見学したあとは、ゴザの上に座りお坊さんの説教を聴くことになりました。
わたしにはさっぱり分からないんだけど、カンボジアの生徒たちがケラケラ笑っています。若者たちがお坊さんの話をおもしろがるなんてね、ーーーとても新鮮に感じましたよ。


 最後はタイスキ(タイ式すき焼き)のレストランで食べまくりました。
海老やお肉、野菜など生徒たちに負けないくらい食べ、アイスクリームもおかわりして日頃の栄養不足を解消しましたね。


 同じアジア圏に住む若者たちですが、日本の若者たちとの違いはなんだろうか、と考えさせられました。
宗教を持つことの違いだと言ってしまうと簡単ですが、日常において見えないものに畏敬の念を持つということと、人を敬うことじゃないだろうかと思いましたね。