From トルクメニスタン



 日曜日、トルクメニスタンからの留学生を囲んでのランチパーティに招かれた。
「おお、いいお天気じゃ!これは自転車日和でしょう」1時間もあれば着くだろうと予測し、お手製のアップルケーキを背に郊外の芸術の森の近くにある友人宅に出かけた。
 ところが、芸森までゆるやかな坂になっていて思いのほかしんどい。芸森の入り口を過ぎたらさらに勾配がキツくなって、団地の入り口でギブアップ。自転車から降り「もうちょっとかかるわ〜」と電話を入れた。
 坂を上ったら、見覚えのある風景が飛び込んできて、たしか沢の近くだったはず、と沢形に沿って行くとありました。どんぴしゃり、友人宅の前でバスでやって来たトルクメニスタンからの若者と会いました。




 彼は北海道大学で日本語を学んでいて、素晴らしく日本語が上手だ。国で3年間日本語の勉強し、日本の政府の留学生に応募し合格したとか。「すごいね〜!日本人が3年間、英語を勉強してもこうはならないね」と感歎する。
 トルクメニスタンっていったいどこ? どんな国? 食べ物はどんな? 雪は降るの?と好奇心まるだしで質問攻め。いまやサイトでなんでも知ることは出来るが、生の人間に聞けるって素晴らしいことだと思うのよね。




 トルクメニスタンカスピ海の右にある内陸の国で、人口は520万で北海道くらい。県が5つあって電気、ガスは無料。ーー天然ガスの国だもんでお金持ちらしい。小麦粉も毎月、家族の人数分支給されるとか。以前はガソリンも支給されたそうな。ふ〜ん、いいねぇ......。
 給料は大卒で2万くらいとか。たいてい家があるし、生活には困らないそうだ。——高熱費と主食がタダだもんね。
 お父さんは大工仕事が上手で、お母さんは詩人だそう。ーーん、仕事してないのかな?でも、なんだか温かそうな家庭でいい感じ。

 と、夕方まで友人夫婦と彼を囲んで楽しいひとときを過ごしました。