無理難題に高速回転!


 28日深夜、タイの女学校から11月1日から赴任してほしいとメールが入った。
えっ、あと3日しかないでしょう? と驚いたが、翌朝あわててパッキングを始め、同時にチケットを検索した。


 タイの担当者からのメールは、就労ビザ(Non-immigrant -B visa)で入国してほしい、とのことだ。ネットでタイ入国の就労ビザを検索。それを取得するには、経歴をはじめとして、招聘状、学校の謄本など10枚もの用紙を、本人が東京の大使館に出向いて申請しなければならないことが判明。招聘状もなしで、いくらなんでもそれは無理でしょう?

 タイで取る方法を提示したがわかってもらえない。つたない英文よりも、タイ人の先生に説明してもらおうと電話番号を知らせたり、紹介してくれた友人に国際電話したりして、考えつく限りの方法を試したが、ガンととしてタイでは就労ビザは取れないと言い張る。はあ〜、なんなの?


 日本人も、その他外国人も最初から就労ビザで入国している訳ではない。どこの国だって就労ビザでの入国を制限しているだろう。観光ビザで入国し、それをタイの学校が書類をそろえて就労ビザに変更、そのうえで1年間のワーキングビザが発行されると言う仕組みだ。


 そもそもが、今月の始めにタイで日本語教師をしている友人からオフアーがあり、学校の担当者あてに履歴書を送付したが、なしのつぶて。友人から「すいません、マキさんは若いって、言ったんだけど」というメールが入り、「あ、そう、年齢が問題かい。減らすわけにもいかんしね」と思う。そういえば、外国人は履歴書に年齢は書かないんだったと、失敗に気がつく。



 ま、いっか、と今年の冬の計画を立てていた最中に、突然タイの学校の担当者から連絡が入り、おもしろい経歴なので採用したいという。頭を超、高速回転させて準備を始め、ビザの件ですったもんだしているうちに、「他の教師にします」との連絡が...。
「そうかい、そうしてくださいな。東京へ行って就労ビザを取るだけでも3日かかるのに、書類もなしじゃ、それは不可能でしょう」ってなメールを出しました、です。
 パッキングも終了したことだし、このまま何処かへでかけようかしら?