恋するルッチー

 レディボーイのルッチーがまた恋をしている。

今度のお相手は大学病院のお医者さんで、まだプラトニック・ラブだそう。
「電話するたびに彼のことを聞かされるのよ」とチエンマイでルームメイトだったロズビィが笑っている。
「いつも、簡単に恋に落ちるのよ。わたしって....」てな具合で、恋に夢見るルッチーは、今ドクターに目がハートになっている。

「え〜?前のリッチな彼は?」」とわたしたち女はルッチーの恋人に大騒ぎ。
「とにかくね、バイクに乗っていてもいい男がいたら、止めて!って叫ぶのよ」
「そうかあ、いつも恋していたら、人生楽しいでしょうね」とわたし。
「そうそう、そう言っている」


 フィリピン人の英語教師のルッチーはとてもハンサムで魅力的。且つ、仕草がとてもキュートなんだよね。なんだろうねえ、そばで見ているだけで楽しくなる人なのだ。以前、彼はジュンコ先生のルームメイトだった。そのとき彼女が
「とてもかわいいんだよね、Makiさんがきっと気に入ると思うよ!」と教えてくれた。
「え、そおう?」と半信半疑だったが、一度一緒に旅行して、ほんとに可愛いのでびっくり。うらやましくなった。わたしもあれくらいの仕草を身につけていたら、人生変わっていたかもよ.....。