「私と小鳥と鈴と」 — 金子みすゞ
「私と小鳥と鈴と」 金子みすゞ
私が両手を広げても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないのよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
タイでの日本語教育に無償で貢献している日本人たちがいる。
図書館や寮、幼稚園を建設したり、また日本語学校を設立し無料で教えたり、わたしの所属するヤイムアジアのように、国際親善大使としてタイの生徒を日本に送るボランティアをしている人もいる。
最近、それぞれの批判めいたことも耳に入る。しかし、わたしは金子みすゞの童謡のように「みんなちがって、みんないい」と思う。それぞれがタイに貢献していることにかわりはないのだから。
わたしたちは宇宙の星のかけらにすぎない。星から生まれ無に還る。金子みすゞの言葉は無限の宇宙への繋がりと、すべての生きるものを対象としての限りある命をやさしいまなざしで見つめている。
そうありたいものと思う…。壮大な宇宙のなかの塵の夢。