作品

 
 小学校の教師をしている友人が「生徒の作品をたいせつにしている」と言っていた。
廊下や教室に作品を展示するとき、風でめくれないようにきちんと四隅を画鋲で留めるそうだ。もちろん、隣り合う作品の色使いなども頭にいれているだろうな、と思った。生徒の作品が生き生きしている。



 日本語など興味がなく、いつもおしゃべりばかりしている生徒たちが、なにか作らせると以外な才能を発揮する。それに、手を動かしていると無口になるのか、うるさいクラスがシーンとなる。
 カメラに収めた写真を見ても、みんな真面目な顔をしている。いつもこんなんだと授業がやり易いんですけどね。しかし、人それぞれ、活躍する分野があったほうが楽しいし、人生おもしろいものだ。
 終わると、まあ、床はカラーペーパーや糊の残骸で掃除がたいへん!