相撲

 最後の授業に相撲をしよう、と教室の後ろに土俵を作った。椅子を片付け、紐をコンパスにして床に円を描きテープを貼った。本物の土俵は5m×5mだが、40センチほど足りないだけで充分な広さが確保できた。ふんふん、いい感じ。
 午後、3年4組の悪ガキどもが土俵を見たとたん、内に入って四股を踏みだした。
「えっ?相撲を知ってるの」と、聞くと「かっぷ(yes)」とのこと。
それなら説明しなくていいので話が早い。「はっけよい」で位置について、「のこった!」で、Go—! だからね、と合図を教える。

「さあさあ、5人か勝ち抜いた人はグレード4だよ!」というとハッスルし、ソックスを脱ぎだした。なんせ、いやいや出席してグレード1か、2のところが4になるのだ。彼らは本気になって組みだした。なんか、悪ガキどもは単純でかわいいね〜!
 それに男子は基本的に体を動かすのが好きなもんだ。女子は笑って見ている。
来週は高校生にもさせる予定だ。反応が楽しみ!