「ん、うお〜い!」

「ん、うお〜い!」お向いの先生が今度は美しいドラゴンフルーツを届けてくれた。
犬のスケッチを気に入ってくれたらしい。それに、ことあるごとに「デシャン(私)、チョ〜プ(好き)、フルーツ、まあかあ〜」と宣伝していたのが伝わったのだ。やったぜ!


 始めてドラゴンフルーツを見たとき、なんて美しい果物なんだろう、と感激した。鮮やかなピンクのボディに若草色の鱗がひょん、ひょんと立っている。包丁を入れると、白い果肉にゴマ粒のような種が点々と涼しげだ。さらりとした上品な甘さに、「まるで、わたしみたいでしょう!」と勝手なことを言っている。ドラゴンフルーツのためにタイにきてしまったようなもんだ。


 お向いの先生が届けてくれるフルーツはわたしが買うものよりも、数段に美しくて美味しい。きっと、地元の人は新鮮なものを見分けられるのだろう。
 早速、冷やして食後に食べた。きっと、白ワインにも合うだろうなぁ……。


       ↓ ドラゴンフルーツってサボテンの実なんだってよ。