「白夜に紡ぐ 」志村ふくみ
バンコクの国際協力基金の図書館で、志村ふくみさんの「白夜に紡ぐ 」を読んだ。
最初に読んだ「一色一生」以来、志村さんのファンで新刊を楽しみにしていた。ここ、タイで読めるとは。
これは、ロシアの文豪、ドフトエイフスキーの作品へのオマージュ。
ドフトエイフスキーの作品と彼女との間にはなんの仕切りも違和感もない。彼女の生い立ちを縦糸に作品の登場人物が、いまを生きているように織り込まれていく。
日本に戻ったら、再読したい。ドフトエイフスキーの作品もね。
実はわたしも機織りをしていたことがある。
志村さんに憧れて始めた機織り機は、山を始めてからはテントや寝袋の物干になってしまった。
いまは織手もなく、居間の大部分を占領したままだ。ふぃに、日本語教師なんぞ辞めて、機織りを再開しようかなあ、と思う。