ランチパーティ

 このところ、寮の夕食がわけのわからないストレンジなフ—ドが続いて、あ〜日本の食べ物が恋しい!中国のスープが恋しい、と言っていた。ケスはケスで、イギリスの朝食は美味しいんだ。特にヨークシャーのベーコンは美味しくて、かりかりに焼いたベーコンをペーパーにのせ油を落とし、それとスクランブルエッグとの付け合せが最高さ、と食べ物の話ばかりになってきた。
 いかん、いかん、美味しいもの食べなきゃ。教材の準備が早めに終わったので、ランチパーティを開くことにした。イタリアから買ってきたパルメザンチーズがあるからパスタを作ることにし、買い出しに行く。前菜はサラダとツナ&マヨネースののり巻き、オニオンのみそ汁。メインはペペロンチーノでデザートはドラゴンフルーツ。
 ケスとイン、インの中国人の友達、チームとフェイがやって来た。久しぶりなのでみんな浮き浮きした晴れやかな顔をしている。「おしゃべりと食べ物は大事よね〜!」と食い意地が張っているところは皆一致する。
 さて、今日の話題はタイの生徒に語学を教えることの難しさ、とハプニング。
ケスの話が一番おもしろくて、まるで漫才のようだ。
ケスが生徒に質問:What is your name?  I’m fine thank you!
         How old are you?   I’m fine thank you!
         What is your school?  I’m fine thank you!
これしか、言えない生徒が何人もいてスペルが読めないから、全部コピーで間に合わせる。ケスがボードに書いたサンプルをすべてコピーし、あなたの名前は?ケスです。何歳ですか?57さいです。あなたの誕生日は?にケスの誕生日を記入。と言う具合で、ケスがそれをおもしろおかしく話すので、まるでコメディアンのようだ。
 専門学校に勤めるフェイもめちゃくちゃな男ばかり60人のクラスを紹介し、向いの学校のチームも生徒からお金をせびられて驚いた話を教えてくれた。「お〜まい、が〜ど!」と言いながら、わけのわからないタイの生徒の話で3時間も笑い続けた。

Keith Jarrett