落語「みどりの窓口」志の輔

オントナでお世話になった記者から、落語「みどりの窓口」のCDが届いた。
これが、最高におもしろくておかしい。こんな人、いっぱい回りにいるよね〜、とおかしさを身近に感じ共有できる。
落語好きの彼女に教えられて、2年程前に初めて志の輔さんの噺を聞きに行った。会場に行ったら、NHKの「ためしてガッテン!」の司会者だったのでびっくり。ガッテンの司会者が噺家とは知らなんだ。
一度で、志の輔さんのファンになった。噺家って、どうしてあんなに人の声を使い分けることができるのだろう。一人で何役もこなし、まるで舞台を見ているようだ。そして、ラジオで聞くと声の幅、空間を感じる。遠くからの声や近くからの声、移動して伝わる声など、座布団に座っていて空間を演じるのだからたいしたもんだ。
みどりの窓口」は日本語のおもしろさもある。言葉のまぎらわしさを逆手に取ったお話で、よく考えつくよなあと感心し、絶妙な間のとりかたになんともすごいと息を飲む。パーティの準備をしながらげらげら笑っていた。
ずいぶんと前、職場からの帰りがけに友人から「3度目のガンが再発した」と告げられた。なんでこんなことになるのだろう、と目の前が一瞬モノトーンに変わった。バイクで走りながらヘルメットの中で泣いた。
その日、落語を聞きに行く予定だった。こんな日に落語なんて、と止めようかと思ったが、気持ちの置き場所がなくて会場に出かけた。ところが、わたしは笑ったのだ。こんなに悲しいときにも笑えるなんて、いったいどんな笑い薬が入っているのか狐につままれたような気分だった。
そうそう、笑わないとね。笑うと元気になれる。今夜の料理には笑いのスパイスがたっぷり入っている。

7summit HP: http://web.me.com/dreamispower/index/Welcome.html