プレゼント

一年生の男の子が「はい!(あげる)」と言ってケーキを持って来た。日本語の手紙つきで、なんども書き直したらしく修正液の跡があった。
「Teacher Maki では おきをつけて げんき さようなら Team」
なんて素敵な子だろう、思わずほろりとしてしまった。生徒が彼一人だけだとしても、次年度も働くことにした選択は間違っていなかったと確信した。
入学したばかりの小さな一年生たちは、初めて聞く日本語にきょとんとしていた。英語も日本語も解らず、指示されてもどうしたらいいのかわらないようだった。毎日絵を描いて、絵カードの裏にタイ語の意味を書き入れ、タイ語と英語と日本語でコーラスした。
今じゃ、教室での日本語と英語を理解し、ひらがなの拾い読みも出来るようになった。う〜ん、すごいもんだね、若い頭脳って。
日本にいてはこんな醍醐味を味わえなかっただろう。長年、考古学の実測やトレースの仕事をし、相手はもの言わぬ土器や石器だった。はじめて人間を相手にし、日本語教師という仕事をしている。
小さな生徒たちがわたしを慕ってくれて、なんだかひよこのお母さんになったようで、とてもいとおしい。第二の人生に日本語教師を選択して、これも正解だったと思う。
今日のナイトバスで帰国のためにバンコクに向う。はちゃめちゃで右往左往した10ヶ月だったが確かな手応えがあった。


ブログを楽しんでいただいた皆さんへ
3月1日に帰国します。
4月中旬からひと月、イタリアとスペインの友人たちに会いにゆくことになりました。「世界のてっぺん立った!」に登場した友人たちで、その後の彼らのライフスタイルを紹介出来ると思います。
タスマニアの友人、南アメリカ大陸縦断の自転車旅を成功させたピーターは、中国の天山山脈からチベットパキスタンミャンマーまでのマウンテンバイク旅を計画しています。これもその都度アップしていきたいと思っています。
この春に計画していたネパール旅はヨーロッパの友人の日程に合わせたら日数が足りなくなり10月になってしまいました。エベレストでお世話になったシェルパに会うのを楽しみにしています。
ということで、しばらくの間ですが、ごきげんよう

7summit HP: http://web.me.com/dreamispower/index/Welcome.html
Everything Must Change:
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