弱り目にたたり目

正月の帰りのバスで歯茎が痛くなり、日本から持参した痛み止めを飲んで宿舎にたどり着いた。顔の半分が腫れて「あら、しわが伸びて可愛くなったかも」と喜んでもいられず炎症を抑える薬を飲んだら、たいへんなことになった。体中がぼこぼこに腫れ上がり、赤紫色の斑点が表れた。いままでじんましんも薬アレルギーにもなったことがないので慌てた。あまりの痒さにインのところに駆け込んだ。インは驚いて、「いったい何？すぐ病院へ行かなきゃ！」と食事の支度を放り出して病院に連れてってくれた。
正月でもドクターがいて、内診し食べ物か薬剤かを調べてもらい３本の血管注射をしたら、見る見るうちに腫れがひいてきた。あ〜、びくっりした。
かわいそうなのは山友達だ。正月休みに、はるばると日本からこんなド田舎の学校までやって来てくれたのになんのおもてなしもできず、宿舎でごろごろしていた。田舎は田舎なりにサイクリングなとで楽しめたのに、まったく申し訳ない。
最終日の４日に学校が始まり、二人に授業に参加してもらった。と言ってもizumiさんは小学校の先生なのでお手のもの、ゲームなど盛り込んですばらしい授業をしてくれたのだ。寡黙なMotojiくんもボードを持ったりしてサポートしてくれた。授業が終わって生徒がMotojiくんを見ながら、なにやら一生懸命訴えるので、ゴティ先生に通訳してもらった。すると「彼の笑顔が見たいから、笑って！」ということで、思わず「あ、はははは！」と笑ってしまった。
そうよ、タイはほほえみの国なのだよ。ほほえみは幸せをもたらす。Motojiくん笑いましょうね！
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ぞうさんの描いた自画像