スピーチコンテスト

中学三年生のトーンが日本語コンテストに出るので、1時間離れた隣町の学校に出かけた。11時から開催の予定だというのに、早朝7時半に集合する。タイ時間は当てにならないからなぁ、と思っていたら、案の定、生徒も教師も集まらず出発したのは9時すぎだった。会場に着くと、そこはまるでフェステバルのようだ。野外舞台が作られ、まわりに屋台や洋服、アクセサリー店が立ち並ぶ。各学校のデモンストレーション用のテントが張られ、教師や生徒たちが自分の学校の宣伝をしている。
到着後、図書室でさんざん待たされたあげくに日本語の参加生徒は2名だけだという。スピーチコンテストは付け足しのイベントのようだった。
審査員はゴティ先生と他校のレディポーイの先生で、参加者はそれぞれが引率してきた生徒だけということだ。
「どんな事をチェックすればいいか書いてください」とゴティ先生に言われ、チェック項目を渡す。
「コンテスト会場はどこなの?」と聞くと、「ここで」という。それらしき雰囲気が何もないので、そうか、まだ会場のセッティングをしていないんだと思った。
すると、休んでいたテーブルの横に生徒を立たせ、スピーチを始めた。私の作ったチェック項目を広げ、しゃかしゃかと点数を書き込んで、「さあ、おわりましょう」でおしまい。
(ん?いまのがコンテストなの? 練習しているのかと思ったよ......)
なんだ。こんな事なら、わざわざ一日授業をつぶして来ることなかったのに。その上、高校生の部は明日だと言う。なんとも、効率の悪いイベントだ。
あしたは、参加しないで授業をしよう。一年生がたのしみにしている授業をつぶすことないや。
ちなみに、トーンのスピーチは発音、文法、間の取り方やイントネーションも完璧だった。まるで日本人が話しているようだった。ちょっと、鼻がたかいかな?
7summit HP: http://web.me.com/dreamispower/index/Welcome.html