ともだちは海のにおい

しばらく、潮の匂いをかいでいない。
工藤直子の詩、「ともだちは海のにおい」を思い出ししている。いるかとくじらが友達になるお話だ。

海のはじまり

「ひとはみな心のなかに 海をひとつ もっている
  ・・・・・・・・・・・・
 おそらく むかし
 なにが悲しいのかわからないほどちいさく
 なにがつらかったか忘れてしまうほど むかしひとはみな はじめてまるい口をあけて泣いた
 あのときの涙の粒が海の はじまり・・・・・・
 ひとはみな いつだって塩からくて にぎやかな海を 抱いて いるのだ」

 ふたりが であった

「ああ。星がいっぱい。・・・・・・なんてしずかなんだろう。さびしいくらいだ」・・・・・・・・・・・・
「さびしいくらいしずかだと、コドクがすきなぼくでも、だれかとお茶を飲みたくなる」・・・・・・・・・・・・
(コドクもいいが「いっしょ」もわるくないな)


 いるかのてがみ

 きょう、いるかはくじらにてがみを書いた。
 こんにちは、くじら。おげんきですか。ぼくもげんきです。
 ぼくは、めがさめたときや、さんぽをしているとき、いまどこかで、く じらが、ごはんをたべたり、
 ねむったりしてるなとおもいます。
 そうすると、うれしくなります。
 それから、くじらはよく、ぼくのあたまをなでてくれます。
 そうすると、 やっぱりうれしくなります。
 あんたはぼくの、たいせつなともだちです。
 どうもありがとう。ではさようなら。

               いるかより
 くじらへ


 ーーーーこんなふうな、ともだちがいい。

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