ゲレンデのストリッパー

最初にスキーを習った25年前は、ゲレンデのストリッパーと呼ばれていた。
転倒すると帽子もゴーグルもスキーも脱げてしまい、上に向かって「拾って来て〜!」と叫んでいた。ひさびさに同じ思いをした。
今日はスキー板のいい位置に乗る練習。プルークボーゲンでも、パラレルターンでも体制をもとに戻し膝の動きが自由になるいい位置に体重を乗せることが大事とのこと。そうか、頭では納得しかし身体が付いていかない。
真面目に練習すればするほど、スキー板は思い通りならずこけてばかり。転倒したら流れ止めがはずれてスキー板が片方だけ林の中に消えてしまった。
レッスン仲間が、「そのスキーじゃ先生の言うとおりに滑れないよ」と言ってくれた。
実は、わたしだけが山用スキーを履いている。他のレッスン生は先の丸いカービングスキーだ。
「でも、それ高そうね〜」とうらめしげに板を見ていたら、「そうでもないよ。ひとシーズン前のを買うと安い」と教えてくれた。
そうか、板を替えたらストリッパーを返上出来るかもしれないとこころが動く。