ニューヨーク、ニューヨーク

毎朝八時に起きると友人と一緒にコートを引っ掛けて、ひとつ先の角にあるスターバックスにコーヒーを買いに行く。ペーパーカップを片手に歩いている人を良く見かける。注文の列に並び、ニューヨーカーをまねて「カプチーノ・デカップ」と言ってみる。気分は「ユゥー・ガット・メール」のメグライアンだ。カップの温かさを感じながら、家に戻り温かいオートミールブラックベリーを入れて食べる。
彼は、毎日同じ朝食をとり、地下室にあるトレーニングジムで筋トレするか、セントラルパークでジョキングしてから仕事に出かける。戻るのは夜の九時ごろで、パソコンでまた仕事を始める十一時ごろに一段落して、お酒と軽食を取るため一緒にバーかパブに出かける。帰るとわたしは昼間の疲れでパタンキューと寝てしまい、友人はグラス片手にクラシック音楽を聴いて寝る。アイポットのスピーカーが居間と寝室に内蔵されていてダウンロードした曲を楽しんでいた。