子供のころ函館は大都会だった。 道南の江差と松前の間にある小さな漁村から函館に出るには、バスと汽車を乗り継いで半日かかった。 毎年春、祖母が函館の護国神社の慰霊祭に出かけるのに付いて行った。鼻付きバスはガソリン臭く、乗って5分もしないうちに…
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