絵画三昧


 フラディルフィアのアートスクールの復習のため、ケリー先生の後ろに写っていたモデルを描き始めた。
夜、道展に出品の生徒と居残っていたら、非常勤講師がやってきた。120号に紫陽花を描いていた1年生に「写真を大きくしただけじゃダメなんだよな。水玉描くとかしないと」というので笑ってしまった。ーーー搬入は明日だと言うのにね....。

 
 そこで「先生、わたしの絵にも、ちょっと一言お願いします!」と言ったら「うーん、黒人というよりハワイアンだな。名画には実際より大きい人物像はないよ」ということでキャンバスを横にして人物を小さくした。
なんとも面白い先生なので、1年生に混じってデッサンと基礎絵画を学ぶことにした。履修外はデッサンと基礎絵画、プラス造形で日本画と版画を入れると超、多忙。毎日9時まで居残って課題をこなし、土日も大学へいく生活。



 1年生にずば抜けて上手い生徒がいて、透明水彩用のパレット2枚に100色以上の色がある。「すごいね、プロみたいじゃん!」と羨ましそうにしてたら「セントラルで3万円くらいで売ってますよ」と教えてくれた。「欲しいな。そうだ、学生割引で買えるじゃん?!」と喜んでいたら「いいんですかぁ? 貧乏なんじゃなかったんですか?」とおしゃべり男子に言われてしまった。
 ーーーそうだった。いつも忘れるんだよな.....。