熊谷守一展 東京国立近代美術館


 東京国立近代美術館熊谷守一展が開催されていて、なんとラッキーな!と思う。
山に入れあげる前から好きで、上京する度に豊島区にある小さな美術館に足を運んでいた。その後、ひょんなことから友人を介して熊谷榧さんと山に登る機会に恵まれて、舞い上がるほど嬉しかった。


 憧れの榧さんはさっぱりとした素敵な方で、自分の息子さんのことを「軽薄が服を着て歩いているようなもん」とおっしゃって、笑ってしまった。
 「守一さんの絵が好き」と言ったら、面白くなさそうだった。もちろん、榧さんの絵も好きなんですけどね。
 

 今回の熊谷守一展では膨大な作品を見ることができました。
光と色をテーマにしていて、晩年に描かれた単純化された色と構成は考え抜かれたものなのだとわかります。板に描かれた平面的な作品はとことん絵具の置き方にこだわっていて、丁寧で職人的だと思いました。ーーー本も読んでみたくなりました。


 熊谷守一展 東京国立近代美術館 〜2018年3月21まで。 http://www.momat.go.jp