Charles & Mick

 アメリカに移住したチャールズとミック。チャールズの父親が住むアリゾナの近くに町に住んでいて、時々チャットしている。


 朝、起きたらSMSが入り、来春タイに戻る予定だという。何があったんだろう?とチャットしていたが英文のチャットはスペルが面倒くさいので電話をしたら繋がった。今、夕方で親子3人で公園で遊んでいるところだという。


 チャールズは刑務所に勤め、ミックは中国人学校で英語を教えているが二人で働いていても、お金は出て行くばかりで貯まらないという。一日13時間も働いて、収入、健康保険や車の税金がトータルで月10万円にもなるんだとか。その上、小さな町はトランプ政権を支持していて、人種差別が当たり前だという。
 チャールズの父親もそうで、子供の教育に良くないと心配している。子供の将来のためにアメリカに移住したのにね。それならタイのインターナショナルスクールに入れたほうがいいかもしれない、と話した。


「ところで、ビックニュース!」とミックが言うので「なになに?」と聞くと
「タイの同僚のデビットが寮に住んでるの」 
「えっ、なんで?」とわたし。
「タイ人の奥さんと入籍したんだけど、4ヵ月後に家も車も預金も全て自分の名義に替えられて、離婚したのよ」
「え〜!よく聞く話じゃん、それ!」
 
 デビッドは陽気なイギリス人の英語教師でタイ人の彼女と暮らしていた。確か子供もいたはず。日本観光ツアーにも行ったと話していたのに、それがねぇ....。タイに残っていたら、デビッドのやけ酒に付き合っていたかもね。