アトリエさくらんぼー教室展

 山友が通う日本画の教室展に行った。
日本画の余白が好きだ。音楽や落語も間が大切なように、絵にも空白が必要だと思っている。西洋画のようにがっちり描き込んだ背景を見ると息がつまる。余白は相手に自由に考える余裕を与える。空間は日本の建築にも共通するもの。縁側や床の間のような家の中の空間が心の余裕を作る気がする。


 人間にも同じようなことが言えないか?
相手に考える余地を与えず、しゃべりまくる人は疲れるもの。これって、欧米人と日本人の違いでもあるかもしれない。子供のころから自分を主張する訓練をして、それを美徳とする欧米人と、主張するまえに協調することを学ぶ日本人とは人生観が違うのだ。


 それはさておき、大通公園はビアガーデンが始まっていて賑やかだ。
下界は暑いのに空にはうろこ雲。紅葉の先っぽが赤くなり、秋の始まりが見え隠れする。北国の夏は始まりと終わりが同居する。