He is so sweet!

 「He is soooo sweet! And lovly!」とルッチーが嬉しそう。
 「you too....!」とわたしは笑う。

 オカマちゃんのルッチィがボーイフレンドに会いに行って、バススティーションまで彼が見送りにきた。仕事をリタイアしたアメリカ人で、チェンマイの郊外に住んでいるそうだ。今、彼のボーイフレンドは病気で入院しているらしい。お互いに話し合って別れることにしたのだそう。
 そこに、ルッチィちゃんが登場したってわけだ。
 「たぶん、春からチェンマイの学校に移るかも。彼がね、学校を紹介してくれるって!」と別れたばかりなのに、もう嬉しそうにメールを入れている。
 そして、「He is so sweet! And lovly!」とまた重ねて言う。


 レディボーイは、どうしてあんなに素直で可愛いんだろうと思う。仕草だって女より女っぽいし、よく気がついてとても親切だ。
 ここの学校のレディボーイたちも、良く気がつくし、マナーも良く頭がいい。授業が終わったとき、自分の座った椅子をもとに戻すのはレディボーイの男の子だけだ。
 「レディボーイって、ほんとにかわいい」とインに言うと、
 「ちょっと、変わってるね」と言われた。
 「かわいいじゃん!それに、絶対たのしいよ。二つの性を生きてるんだもの」と、わたしが力説していると、
 「せんせ〜、こんにちはぁ」と手をひらひらさせながらレディポーイの男の子が通り過ぎた。
 「ほうら、lovlyじゃん?」ね。


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