買い出し

 明日、インの中国語教師仲間とチャイニーズ・ランチをすることになった。また、のり巻き寿司が食べたいというので、足りないものを買いにいく。市場のなかのお店でカオニャオ(餅米)を買う。
 このお店は80代くらいの物静かなおじいさんとおばあさんがやっていて、買うのはお米や砂糖、塩、ココナッツミルクなどの調味料だ。お米と砂糖、卵を買って、「塩が欲しい」と英語で言っても、当然のごとくわからないわな。
「5Bの白い袋よ」「ソルト、ソルトがほしいの」と汗だくになりながら、店のなかを探しまわる。白い袋を片っ端から手に取ってみても塩らしきものはない。ああ、やっぱりタイ語を覚えないと買い物できないじゃん、とちょっと凹む。
 タイ東北部の天然塩田の塩はあまり辛くなくて、バナナジュースには欠かせないのだ。諦め切れず、両隣の店をうろうろしていたら、おばあちゃんが大きな袋から、真っ白い雪のようなものをすくって来た。「えっ、これ塩でしょう?」舐めてみたら確かに塩だ。
 「これこれ、これがソルト!」とお金を払おうとしたら、要らないと言う。なんと、側にあったニンニクまで人掴みビニール袋の中へ放り込んでくれた。なんとも気前のいいおばあちゃんだ。塩のタイ語が解らず、探しまわるわたしの後を、おじいちゃんとおばあちゃんが付いて回ってくれた。塩は「くるあ〜」と言うんだそう。ありがとう!