ロンドン

憧れのロンドン・トリップは傑作なメンバーだった。
アーチストのマルコとファルマ、邸宅に住むララと建築家のマリナ、リタイア近い温厚なマルコ、そしてわたしが加わった。マリナはロンドンに詳しいし、トラベルコンダクターのようなファルマが綿密な計画を立ててくれたので、わたしはポチのようにあとをついて回るだけ。
しかし、やたらに食べ物にこだわるイタリア人、当然計画倒れで予定の半分も回れなかった。彼らはパブでビールを飲んで食事をしたあと、おいしいデザートが必要だし、そのあとのエスプレッソも必要だ。通りを歩いて美味しそうなものを見つけると、わいわいと食べて飲んでばかりいるし、二人のアーチストは美術館よりも買い物をしたがる。主婦のララとマリナは子供を置いてきたので子供たちにおみやげも買わなければならないとハローズに入ってお買い物。その度に5人のうるさいイタリア人たちは、ああだ、こうだと姦しい。
通りは昼間っからパブの前にひとだかりができ、ビールを片手におしゃべりしている。ビールが水より安い国だからかな?女も男も楽しそうだ。そしてゲイが多い。1年間タイにいたので、「あは〜ん、彼はゲイね」と簡単にゲイのカップルがわかるようになった。
おもしろかったのは、一番が由緒あるジャズクラブでの、ニューヨークからやって来たジャズメンたちの演奏で、二番が大英博物館、三番がパブかな。ライブが終わったのは夜中の2時半なのに通りは昼間のように人で溢れていた。なんと二階建てバスも走っているではないか。小雨がちらつくのにカクテルドレスの女性が肩に何も羽織らずに寒そうに歩いているし、安全な街なんだな、と思う。
らくちんトリップは結構楽しかった。

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